ロンドンの桜

Mar 27, 2012 | | 0 comments

ロンドンを歩いていて時々「あれっ」と思うときがある。その一つがこの季節、桜を見るときだ。ロンドンにいて桜を見ることは特別珍しくない。うちの近所でも見かける。ただ日本のようにものすごい数の桜が一箇所に咲いてみんなでお花見に行くようなことはない。歩いていて桜をみて綺麗だなと思うくらい。

でもイギリス人でも日本の花見のことを知っている人は以外に多く、春に日本に行ってお花見をしてみたいという人は結構いる。

なぜ「あれっ」と思うかというとやっぱり桜といえば日本の美しさの象徴的なもの。ロンドンを歩いていて、桜を発見すると、いきなり日本にワープしてしまうかのようだ。

確か「物の哀れ」を象徴する花の一つだと聞いたが。 イギリス人にだって「物の哀れ」は理解できると思う。平安時代の文学を知る上で重要な文学的・美的理念の一つなどといわれるが、短い命に対する哀愁や自然、人生、美に触発されて生ずる、しみじみとした情趣などは世界共通だと思うからだ。(ただ僕はもっと平安時代の文学に触れるべきだが。。)

ただ彼らが桜を見て「物の哀れ」をすぐ連想するとは思わないが。

sakura

O-ARC / Masa

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